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Les 3 vallee |
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「世界最大のスキーリゾート」と言われる3ヴァレーに行ってきました。 ここは3つの谷にいくつかのスキー場が集まっています。 それぞれのスキー場への行き来が出来るので、結果として世界一のスキーリゾートになっています。 もちろん共通リフト券がありますが、それぞれのスキー場単体のリフト券も用意されています。 主な街(タウン)として、メリベル、クーシュベル、ヴァルトランスなどが各谷にあるのですが、今回はヴァルトランスを起点に約10日ほどの滞在です。 初日はもちろんヴァルトランスを滑りましたが、ヴァルトランス単体だけでもすでに日本と比べ物にならない広さです。 フランスでも有数のスキーエリアだけに6人乗りのリフト、30人乗りのゴンドラと、とんでもない設備です。 おまけに各リフトの距離がやたら長いのですが、コースが広くて飛ばせるので、滑っているときはあまり距離が長いと感じないです。 ここに来る前の週は雪がかなり降っていたのですが、滞在中はほとんど好天に恵まれ、写真のような青空を毎日見ることが出来ました。 が、(しつこいですが)山がデカイのでどこかどこかにパウダーがあるので、結局毎日のようにパウダー頂いてましたね。 また、ヴァルトランスは街の標高が2300mとこれはヨーロッパで最も高いところにあるスキー場だそうです、そしてスキー場としての最高が3200m、コース外に至っては更に上ということで雪質も文句なしです。 左の写真でも解るようにスキー場の中に街があるというつくりになっていて、ティーニュあたりよりも滑り出すのには便利です。 もちろん滞在することに関しては何も不自由はありません、ありとあらゆるものが街には揃っています、この辺も街がコンパクトな分ティーニュより便利かな。 デメリットもあります、とにかく遠いです、駅のある麓の町から30kmあり、1時間くらいかけてひたすら登ります、これだけ登ればそりゃ雪あるっちゅーの。 それから駐車場代が高いです、バカになりません、おまけに混んでいるときは遠い駐車場に廻されますが、バス(無料)を利用することになります。 デメリットに関してはティーニュもヴァルトランスも同等ですね。 2日目以降は他の谷にも足を伸ばしました。 まずは真ん中の谷、メリベル。 不思議なところです、英語しか聞こえてきません、ぶつかってきたヒトに英語で注意するべきかフランス語でするべきか考えさせられます、そしてリフトはガラ空きなのにゴンドラはメチャ混みです、ほとんどゴンドラには乗れませんでした…。 メリベルの街並みはとてもきれいです、というのも建物の全てに三角屋根のシャレースタイルを義務付け、景観を損なわないように配慮してあるからです。 また、そのためか、客層もヴァルトランスよりも上とのこと。 興味のある方はメリベルに在住されている現地コーディネーター、大崎さんの日本語ホームページをご覧下さい。 次にヴァルトランスと反対側の谷クーシュベル、待ってましたぁ、の超高級リゾートです、ここはもうひとつの超高級リゾート、ムジェーヴ(シャモニーのページ参照)と並んで滞在することそのものがステータスになってしまいます。 世界中のお金持ちがやって来ます、しかも自家用飛行機で。 飛行場ももちろんあります。 客の質も標高の高いところに行けば行くほどお金持ちだそうです(わかり易い!)、使うお金もハンパじゃないらしいです、やはりメリベル、ヴァルトランスと違ってスキー場も少し落ち着いてましたね、コースも面白かったような気がします、一緒にリフト待ちしてる隣のヒトが一体どんなお金持ちなんだろうって想像して楽しませてもらいました。 クーシュベルについてこれは聞いた話なんですが、クーシュベルのインストラクターはインストラクターというより「ホスト」なのだそうです。 どういうことかというと、お客、つまりご主人様やらマダムやらのスキーを持ってあげるとか、ただ滑りを教えるだけではなくその周辺面もケアするとか。 その代り、電話一本で駆けつけることを条件に顧客と年間契約を結び、日本のスキー教師では考えられない収入を得ているとか、どっかの国の王様がスキー場での足に使っていた自動車をシーズン終わりに貰っちゃったとか、スケールが違いますね。 あ、もう一度言っておきますが、スキー場を行き来するのはリフト券さえあればどこでもフリーです、私でもクーシュベルのコースを滑ることはもちろん出来ます。 ヴァルトランス滞在中は前半でも書きましたが連日の快晴で、写真のような青空の下、本当にたくさん楽しい思いをしました。 スノーボード雑誌のグラビアよろしく大斜面のパウダーでこれでもか!の大きなカーヴをしてみたり、リフトの混雑する週末はスノーパークに入り浸ったり、オープンデッキのレストランで日光浴しながら1日を読書に費やしたり、ディスコ(死語?)で大合唱するイギリス人たちにまぎれてみたり、滑って疲れた体をプールとジャグジーでほぐしたり、それでまたバックカントリーに1日費やしてみたり… と、まぁ、これぞリゾート!の毎日でした。 今回、ヴァルトランスの滞在にあたっては現地観光局に勤務しておられる河村さんに大変お世話になりました、あらためてお礼申し上げます。 観光局に日本人が常駐しているスキー場はここヴァルトランスだけです、日本からも行きやすいスキー場だと思いますので、フランスへスキーに行く際は3ヴァレーをおすすめします。 で、1日を費やしたバックカントリーのレポートと写真を別のページに設けましたので、そちらもどうぞ。 |
ヴァルトランスの街とゲレンデ 各宿から直接滑りだせます。 |
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ヴァルトランスの街並み |
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まるでパンフレットのよう このロープエーに乗ると… |
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標高3200mの大パノラマ(死語) 降りるときはちょっと怖いかな |
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メリベルの街とスキー場 視界に入る全ての山が ゲレンデです その広さに圧倒されます |
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![]() ヴァルトランス、こんな斜面が待ってますよ |
クーシュベル 真ん中右のグレーの部分が 滑走路 奥の山はモン・ブランです |
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